あっという間に JavaOne も最終日です。
JavaOne の最後は何もありません。淡々と終わるだけです。打ち上げも、最後のパーティもありません。
欧米のパーティのようですね。三々五々と集まってきて、いつの間にかまたいなくなっているというような感じ。
まぁ、今日は午後から観光という人も多いでしょうし、週末家で過ごすために早々と帰った人も多いのではないかと思います。
というわけで、今日聴講したセッションです。
今日の General Session は Scott McNealy と James Gosling。
Scott McNealy は CEO を外れてリラックスしたもの。James Gosling も例年通りショーケース的なセッションなので、ゆったりとした General Session でした。
Scott McNealy は Top 10 Jokes が復活。実をいうと、CEO を辞めたし、アナリストにつっこまれることもないので、今年は Top 10 Jokes が復活するかもしれませんねぇということを、セッションの前に話していたのでした。まさに予想通りの展開になったわけです。
今年の Top 10 は題して "Top 10 Best Things About Not Being CEO"
第 10 位から第 2 位まではつぎのようになっています。
第 10 位 I don't have to appologize for stuff I say to Wall Street. 第 9 位 No longer on the most overpaid CEO list. 第 8 位 I just say, "See Jonathan on that." 第 7 位 I read Hockey News without guilt. 第 6 位 I shave even less often. 第 5 位 No more SOX certification. 第 4 位 I have someone to blame. 第 3 位 I can sell my last business suit. 第 2 位 Jonathan doesn't golf, so I guess I gotta do it.
そして、堂々の第 1 位は...
第 1 位 My office is VERY close to the Men's Room.
という結果でした。
ほとんどが既知のことだったので、個人的にはあまりおもしろくはありませんでした。
JSR 223 で定義されている Script Engine は生成方法が決められています。基本的には eval メソッドでのスクリプト実行と、Java のオブジェクトとスクリプトの変数のマッピングを行ないます。
その他に、スクリプトのメソッドを実行する機能、スクリプトのメソッドを用いて Java のインタフェースをインプリメントする機能などがオプションになっています。
また、スクリプトをコンパイルして、実行する機能もオプションです。
Mustang では Rhino JavaScript Engine だけが標準搭載されていますが、java.net の Scripting Project で以下のスクリプト言語に対応する予定だそうです。
すでに BeanShell と PHP は JSR-223 に対応しているようです。
後半は Mustang にのる Rhino の話になってしまったので、ここでは割愛します。
今回の JavaOne ではスロットカーコンテストをはじめとした Real-Time システムがいろいろなところで出てくるのですが、セッションとしては多分これ 1 つです。
それも、Sun だけではなく、Prism Tech と Boeing との共同セッション。せっかく話題になっているのにちょっともったいないと感じました。Slot Car のセッションとかやればよかったのではないかと思います。
RTSJ (Real-Time Specification for Java) はもともと JSR-1 で策定されていましたが、現在は RTSJ 1.1 が JSR-282 で議論されています。しかし、進みはあまりよくないようです。
Real-Time にはソフトとハードがあります。ハードリアルタイムでは GC は使わずに非ヒープ領域を使用します。また、この時のスケジューリングは NoHeapRealtimeThread クラスが使用されます。
一方のソフトリアルタイムではリアルタイム GC を使用し、RealtimeThread クラスを使用します。リアルタイム GC にはいくつかの手法があり、そのうち以下に示すものが紹介されました
Sun の Mackinac Project では Henrikosson GC のコンセプトをベースにしたものを使用しているようです。
今回も含めて 9 回、JavaOne に参加していますが、Hands on Lab に参加したのははじめてです。
この Hands on Lab は java.net の Mustang プロジェクトで公開されているソースを使って、Mustang を実際にビルドしてしまいましょうというものです。
使用したのは Solaris。すでにプリコンパイルしてあり、ビルドするだけであればあっという間に終わってしまいます。後は、ソースを修正して再ビルドし、修正が反映されたことを確認することなどをおこないました。
基本的に自習で、なにか問題があったらインストラクタに助けを求めるというスタイルです。
できれば、Solaris だけでなく、Linux や Windows のビルドも体験できればよかったなぁと感じました。
Pavilion は昨日までだったのですが、ほとんどいく時間がありませんでした。とりあえず目立つものだけは写真に納めておいたので、載せておきます。
というわけで、今年の JavaOne は終わりました。来年は 5/8 から 11 だそうです。
(Jun, 2006)